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エイプコインとは。人気NFTと深い関係にあるブロックチェーン・暗号通貨の特徴や価格推移を解説

ブロックチェーンによって実現した、新たなデジタル資産の形であるNFT(非代替性トークン)。2021年前半に大きなブームが巻き起こり、億単位の価格で落札される事例もありました。

そんなNFTブームの中で主役のひとつとも言える存在感を放ったのが、「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」と呼ばれる作品群です。著名人がこぞって購入して大きな話題となり、そのいずれもに高値が付きました。

今回紹介するエイプコイン(APE)は、そんなBAYCに関連する暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)です。エイプコインの特徴や直近の価格推移を解説します。

エイプコインとは

まずは、BAYCやエイプコインについて解説します。

BAYCとは

BAYCはアメリカのYuga Labsによって発行されたNFTコレクションです。猿をモチーフにランダム生成されていることが特徴で、これまでに10,000点が発行されました。エミネムなど著名人の購入も話題となり価格は高騰しました。

NFTマーケットプレイスのOpenseaでは、執筆時点における過去30日の取引高で3位となっており、最低落札価格は約84ETH(約2,100万円)をつけています。これでも、暗号通貨市場やNFT市場の低迷により一時期ほどの高値ではありません。

なぜデジタルアートにここまでの価格がつくかと言えば、NFTでそれが唯一存在するものだと証明されているからでしょう。そこに世界に10,000点しかないという希少性が重なり、億を超える落札事例が生まれました。

BAYCの関連NFTとして、猿がミュータント化したという設定の「Mutant Ape Yacht Club(MAYC)」もあり、こちらも人気NFTシリーズの一つとなっています。

イーサリアム上で発行

エイプコインは2022年3月に発表されたばかりの新しい暗号通貨です。ブロックチェーンのインターネットとも言われるWeb3の時代において、コミュニティ主導でコントロールされる暗号通貨であり、文化をメタバースに前進させるものだとしています。

イーサリアム上で新しい暗号通貨を発行するための規格「ERC-20」に基づいて発行されており、ガバナンスやユーティリティトークンとしての使い道が想定されています。具体的には、独占的なゲームや商品、イベントやサービスなどへのアクセスが提供されるとしています。

エイプコインの総供給量は10億枚です。そのうち62%がBAYCやMAYC保有者への配布(エアドロップ)やプロジェクト資金として割り当てられました。興味深いところでは、イギリスの霊長類学者のジェーン・グドール氏の財団に1,000万枚もしくは相当額の寄付が行われています。

DAO方式で運営

エイプ財団はエイプコインの監督者ではなく奉仕者として位置づけられており、コミュニティ主導の運営体制で決定されたことを管理したり、必要なサポートを行ったりします。

分散型の運営体制を取り入れているエイプコインにおいて、運営の主体となるのがエイプコインDAOです。エイプコイン保有者であれば誰でも参加する権利があり、プロジェクトの運営方針や資金の使い道などを投票によって判断します。

上位組織にあたる「ボード」では、エイプ財団の監督を行うとともに、DAOのさまざまな提案を管理し、コミュニティのビジョンに貢献する役割が与えられています。初期メンバーには大手掲示板Redditの創業者やブロックチェーン業界の著名人が選ばれており、6ヶ月の任期の後はDAOメンバーの投票で選ばれます。

発行当初から取引所に対応

暗号通貨は一般的に、発行から一定期間を置き、その需要や安全性を確認してから暗号通貨取引所での取引が可能になります。

しかしエイプコインは、BAYCに関連する暗号通貨ということもあり、発行当初からバイナンスやFTXといった大手取引所で取引が可能になるという異例の待遇を受けました。

今後はBAYCのメタバースプロジェクト「Otherside」内の通貨としても機能する予定であり、すでにバーチャル土地の販売がエイプコインで行われました。

エイプコインの価格推移

2022年3月に発行されたばかりのエイプコインは、1ヶ月ほどの期間を1,000円から1,500円で推移しました。4月後半に行われたOthersideの土地NFTの販売を受けて価格が上昇し、約3,400円の最高値をつけています。

その後は暗号通貨市場全体の停滞もあって価格が大きく下落し、500円から1,000円の水準で推移することが多くなりました。2022年8月の執筆時点では、約950円で推移します。

なお、エイプコインは執筆時点で日本の暗号通貨取引所では売買できません。

終わりに

人気NFTから誕生したエイプコインは、発行当初から高い関心を集める暗号通貨です。NFTの人気やメタバースプロジェクトの進展状況によって価格は大きく左右されるだけに、それらの動向に気を配っておく必要があるでしょう。

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