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オントロジーとは。信頼を重視するブロックチェーン・暗号通貨の特徴や価格推移を解説

ブロックチェーンや暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)は今のところ、値動きのダイナミックさにその注目が集中している感はありますが、ビジネス現場での活用も着実に進んでいます。

今回紹介するオントロジー(ONT)は、企業向けに信頼できるブロックチェーンを提供するプロジェクトです。オントロジーの特徴や直近の価格推移を解説します。

オントロジーとは

まずは、オントロジーの特徴を解説します。

信頼を重視するプロジェクト

オントロジーは、Web3時代の信頼できるアクセスを提供するためのインフラを構築することを目的としてスタートしました。創設者はJun LI氏。ITやフィンテックの分野で長い経験がある人物です。

信用を重視するオントロジーでは、「技術による信用」「法制度による信用」「コミュニティによる信用」の3つが大切であると主張します。現代のインターネット社会では、データが個人ではなく一部に管理されていること、不十分なセキュリティ、適切な評価システムの不足などの問題があるとしています。

そうした課題を解決するため、オントロジーの分散型プラットフォームでは、さまざまな場面で信頼性を重視するシステムが組み込まれています。そうした思想を大切にしながら、主に企業向けにブロックチェーンやスマートコントラクト、分散型認証管理、データ交換、その他プロトコルやAPIを提供します。

無制限のブロック生成で高速取引

オントロジーのブロックチェーン(オントロジー元帳)は、高速かつ低コストのパブリックチェーンであるとしています。事実上無制限のスケーラビリティを実現するという次世代の技術「Ondorand Consensus Engine(OCE)」をサポートします。

多くのブロックチェーンでは、取引データの塊であるブロックの生成に一定の間隔が定められていますが、オントロジーではインターネット速度以外にブロックの生成を妨げるものはありません。そのため、通常時において取引の確認は10秒以内に完了します。

また、データだけではなくデータの動作も分散型元帳に書き込まれます。誰かがデータを要求するたびに、データマッチングやデータ検索、データ使用が元帳に記録されることを意味し、データセキュリティや信頼性を確保するための手段として用いられています。

多言語対応のスマートコントラクト

オントロジーはスマートコントラクトも備えます。スマートコントラクトとは、取引を自動的に成立させる仕組みのことで、管理者のいないブロックチェーン上でさまざまなアプリケーションやサービスを展開する上で必要不可欠な仕組みのひとつです。

Go言語のほか、JavaやC#といったメジャーなプログラミング言語にも対応しており、多くの開発者たちがストレスなくアプリケーションやサービスの開発に臨むことができます。

2022年には、独自のイーサリアム仮想マシン(EVM)も稼働させました。スマートコントラクト分野で多数のアプリケーションを抱えるイーサリアムからほとんどそのままサービスを移行できる仕組みで、エコシステムのさらなる充実が期待されます。

高度なセキュリティでデータを管理・利用

管理者がいないブロックチェーンにおいて、ユーザーやサービス、データをどう区別し証明するかは重要な問題です。オントロジーでは、「ONT ID」と呼ばれる独自の仕組みによりこの問題を解決します。

インターネット環境の標準化を図る団体「W3C(World Wide Web Consortium)」が推奨する分散型識別子と検証可能な認証情報に基づき、ブロックチェーンと暗号技術を用いて、人、データ、サービスを迅速に識別し接続することができる分散型アイデンティティフレームワークとしています。

自身に関するあらゆるデータを制御したり所有したりする権利が保証されており、またセキュリティ管理の観点からも、ゼロ知識証明と呼ばれるより安全性の高い方法を採用しているとアピールします。

オントロジーの価格推移

取引開始直後を除けばおおむね100円以下の水準で推移してきたオントロジーですが、2021年に入ってからは暗号通貨市場の強気相場にあわせる形で上昇しまし、5月には約290円と久々の高値を記録しました。

それ以降も基本的には市場全体の流れにそった値動きとなっており、9月頃に戻り高値となる約140円をつけた後は価格を下げる展開となりました。2022年8月の執筆時点では約40円で推移します。

終わりに

ブロックチェーン・暗号通貨の界隈では、ステーブルコインの崩壊やハッキング被害、価格暴落など信頼を損ないかねないニュースが多く聞かれます。今後はより信頼できるプロジェクトにお金を預ける流れが強まっていくと予想されます。

設計思想として信頼を重視するオントロジーが、その中で評価される展開になるのかどうか注目していきたいところです。国内でもいくつかの暗号通貨取引所で売買が可能ですので、興味がある方はチェックしておきましょう。

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