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海外だけじゃない! NFTマーケットで注目される日本のコンテンツ

デジタルコンテンツの新しい流通の形として注目を集めるNFT。一部のNFTについた驚きの価格が報道され、NFTに興味をもった方も少なくないでしょう。

高額売買は海外の事例が多いのですが、日本でもアーティストを中心にNFTの活用が進んでいます。本記事では、日本のコンテンツのNFT売買事例を紹介します。

NFTとは

NFTは「non-fungible token」の略であり、日本語に訳すと「非代替性トークン」です。改ざんが困難なブロックチェーンの仕組みを使い、デジタル上で本物であることの証明を行う手段として広がりを見せています。

NFTは、マーケットプレイスを介して流通します。これまではコピーが容易だったデジタルデータに証明書を付与することで価値が証明され、アートや写真、なにげないコンテンツにも高値がつく事例が多く出てきました。

日本はデジタル後進国との声もありますが、アニメやゲーム、キャラクターなど世界で愛されるコンテンツは数多くあり、NFT分野で強みを発揮できるのではないかと期待する声もあります。

手塚アニメのイラストがNFTに

「鉄腕アトム」「火の鳥」などで知られる漫画家・手塚治虫さんの作品を管理する手塚プロダクションは、NFT・ブロックチェーンゲーム専業開発会社のdouble jump.tokyoと協力し、公式NFTプロジェクト「From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)」を立ち上げました。

その第1弾として2021年12月に発売されたのが、「鉄腕アトム」のジェネレーティブアートNFT1000個です。それぞれ0.08ETH(イーサ)で販売され、わずか1時間ほどで完売する大盛況に終わりました。

続いて販売されたモザイクアートNFT「鉄腕アトム」は、カラー原画840枚で作成された背景と鉄腕アトムのキャラクターで構成された作品で、こちらはオークションにて120ETH(約5300万円)で落札されました。

なお、手塚プロダクションはこのプロジェクトのデジタルアートNFTの純売上を、ユニセフと日本の子供のための組織に各10%寄付することを明らかにしています。

有名企業も参戦でハードルが低く

楽天がJリーグと提携してNFTを発行

ネット通販事業などを展開する楽天は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とライセンス契約を結び、同社が運営するNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」において、Jリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」を制作し、2022年4月以降に発売することを発表しました。

この取り組みでは、2022年シーズンの名シーンや、独自のアートデザインやエフェクトを加えたものや、アーティストとのコラボNFTが販売されます。決済に楽天ポイントも使えるのは同社ならではです。Jリーグ以外にも、「ULTRAMAN」や日刊スポーツの競馬とコラボしたNFTも販売されています。

LINEもNFTマーケットプレイスを創設

2022年3月には、LINE社もNFTマーケットプレイスの創設を発表しています。「LINE NFT」では、吉本興業やテレビ朝日、バスケットボールのB.LEAGUEにゲーム会社のスクウェア・エニックスなども参加予定です。

いずれのマーケットプレイスでも、暗号通貨ではなく日本円での決済を可能にしています。暗号通貨の購入やウォレットの準備といった、初心者にはハードルの高い部分をなくして参加しやすい仕組みを整備しました。

初めてのNFTが1,300万円で売れた日本人アーティスト

日本のNFTの顔となったせきぐちあいみさん

VR空間にアートを描くVRアーティストとして活動するせきぐちあいみさんは、自身のVRアートをNFT化して販売しています。

最初のNFTアートである「Alternate dimension 幻想絢爛」に約1,300万円の値が付き、一躍時の人となりました。NFTアーティストとして数多くのメディアに登場してその存在感を高め、アメリカの経済誌「フォーブス」の「2021 Forbes JAPAN 100」に選出されました。

アーティストもファンも参加しやすく

アートの市場はこれまで、特定の市場で売買されることも多く、アーティストにとってもファンにとっても気軽に参加できるものとは言い難い状況でした。

それを変えると期待されているのがNFTアートです。ブロックチェーン上で本物であることが証明されたNFT作品を、世界中のどこにいても、インターネット環境さえあれば誰も気軽に出品したり購入したりすることができます。

アーティストにとっても自分の作品を売り込むチャンスが増えますし、作品が売れればそれを資金源として創作活動に励めます。NFTアートをきっかけに有名になるアーティストは、今後も増えていくのではないでしょうか。

終わりに

日本人にもなじみのある題材が増え、認知度が上がりつつあるNFTの世界。今後もさまざまなNFTが販売され、盛り上がりを見せていくことでしょう。

投資対象とも見られがちなNFTですが、ファンの応援の形の一つとしてNFTを購入する流れが生まれれば、より身近な存在となっていくのかもしれません。

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