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ゲーム分野に強いエンジンコインの特徴や価格推移を解説

ブロックチェーンは暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を運用するプラットフォームとして誕生し、やがてその役割は拡張され、NFTやDefiといった新しいサービスを生み出しました。

そうしたサービスのプラットフォームとして圧倒的なシェアを誇るのはイーサリアムですが、それ以外にもさまざざまな特徴を打ち出すプラットフォームが続々と登場してしのぎを削っています。

今回紹介する「エンジンコイン」(ENJ)もそのひとつで使用される暗号通貨ですが、特にゲーム分野で高く評価される存在です。エンジンコインの特徴や価格の推移などをまとめました。

エンジンコインとは

エンジンコインがなぜゲーム分野に強いのか、その成り立ちを見れば理解が可能です。

マイクラにルーツがある?

エンジンコインは、ブロックチェーンプラットフォームの「Enjin Platform」で使用される暗号通貨です。開発を手掛けるのは、シンガポールに拠点を置く会社「Enjin」です。

同社は2009年にゲーマー向けコミュニティプラットフォームの「Enjin Network」を立ち上げ、2,000万人を超えるユーザーを獲得しました。その中には、世界的人気を誇るサンドボックスゲーム「Minecraft(マインクラフト)」の人気プラグイン「DonationCraft」も含まれます。

同社の共同創業者Witek Radomski氏は「Enjinのルーツはマインクラフトにある」と発言しており、ゲーム分野に注力する方針はこのあたりからきているのでしょう。

NFTアイテムが無駄にならない

ブロックチェーン上で運用されるゲームを「ブロックチェーンゲーム」「NFTゲーム」などと呼びます。従来のゲームとの大きな違いとして「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」が掲げられており、プレイヤーはゲーム内報酬を暗号通貨に交換したり、アイテムNFTを売買して収入を得たりすることができます。

そのほか、ゲームアイテムをNFT化することのメリットとされているのが、「ゲームのサービスが終了してもアイテムがなくならず、他のゲームに持ち運ぶこともできる。」という点です。たしかに魅力的ではあるものの、そもそもサービスが終了したゲームのアイテムを持っていたところで意味はあるのかという問題があります。

Enjin Platformで展開されるNFTゲームは、すべてのアイテムにエンジンコインでの裏付けを求めています。これにより、ゲームのサービスが終了した場合はそれをエンジンコインに換金できますし、1つのアイテムを複数のゲームで使える「マルチバース」にも対応しているのです。

ゲーマーを理解した取り組み

ブロックチェーンの注目度が上がる中で多くの開発者がNFTゲームの開発に取り組んでいます。とはいえ、ゲームは楽しむものであるという側面が置き去りにされ、「いかに稼ぐか」ばかり注目される状況では、既存のゲーマーを取り込むのは難しいでしょう。

そんな中でEnjinは、同社のブロックチェーンとマインクラフトをサーバーベースでつなぐプラグイン「EnjinCraft」をリリースしました。EnjinCraftに対応したサーバーでは、土地やアイテムをNFT化して取引することができます。

マインクラフトにはもともと、開発会社Mojang(Microsoftの子会社)が用意した基本的な遊び方のほか、カスタマイズやデータの改変などによる多様な遊び方を受け入れる土壌があります。このあたりを理解した取り組みは、マインクラフトのプラグイン開発で名を上げたEnjinならではと言えそうです。

後にMicrosoftもEnjinCraftの仕組みを利用し、NFTを獲得できるマインクラフトのサーバーを期間限定で立ち上げました。NFTゲームというとお金の話ばかりになりがちですが、アイテムをサーバーを超えて持ち運んだり、参加証に使ったりする形でNFTが活用されるのであれば、ゲーマーにも比較的受け入れられやすいのかもしれません。

エンジンコインの価格推移

エンジンコインは誕生からしばらくは大きな価格変動がなく推移してきましたが、状況が大きく変わったのは2021年に入ってからでした。暗号通貨市場の強気相場とNFTブームに乗る形で上昇を始め、4月には約380円に達し年明けから約25倍に急騰しました。

その後は価格を落としますが、10月ごろから再び上昇。11月下旬には最高値の約540円にまで達しました。この時期は、大手IT企業「Facebook」が社名を「Meta」に変更したことをきっかけに、メタバースという言葉の認知度が一気に上がったタイミングと一致します。

ゲームはメタバースの主要コンテンツのひとつになるとも言われていますので、ゲームとの連携を積極的に進めてきたEnjinの取り組みが評価されたのかもしれません。ただしその後は、市場全体の低迷を受け執筆時点(2022年6月)では約80円ほどで推移します。

終わりに

NFTゲームに取り組む企業は増えてきましたが、ブロックチェーン以前からゲームと深い関わりをもつEnjinは、ゲーマー目線のサービス展開で先行する印象があります。

さまざまなゲーム開発会社がNFTゲームの展開を明言する中で、Enjin Platformが利用されるケースが増えてくるようであれば、エンジンコインの価格上昇も期待できそうです。

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