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メタバース「The Sandbox」関連通貨として注目のサンド。特徴や価格推移を解説

ブロックチェーン技術の発展に伴い、従来のインターネット空間とは異なる概念で成立するインターネットサービスは増加傾向にあります。中でも「メタバース」と呼ばれる仮想空間の話題は多く、興味のあるなしにかかわらず聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。

今回紹介する「サンド(SAND)」は、メタバースとも深いつながりがある暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)です。サンドが使われる「The Sandbox」の特徴とあわせて解説します。

The Sandboxとは

まずは、The Sandboxやメタバースについて解説します。

メタバースの定義はあいまい

メタバースは多くの場合「仮想空間」と訳されますが、その定義について具体的に決まったものはありません。アバターを操作してコミュニケーションやゲーム、ショッピングなどを楽しむ、現実に近い体験が可能な空間のことをメタバースと呼ぶことが多いようです。

メタバースと相性がよい技術として、VR(仮想現実)や暗号通貨、NFTが注目されています。これらがないとメタバースが成立しないというわけではないものの、メタバースのビジネス展開を進める多くの企業やプロジェクトは、それらをメタバースに組み込もうとしています。

メタバースは決して新しい概念ではなく、例えばよく知られたゲームである「マインクラフト」や「あつまれ どうぶつの森」、「フォートナイト」などもメタバース的な要素があるゲームとされます。

ブロックチェーンを活用したメタバース

The Sandboxは、プラットフォーム上で使用できるトークン(暗号通貨)「サンド」を使用して、イーサリアムブロックチェーン上でゲーム体験を構築したり、所有や収益化ができたりするメタバースです。執筆時点(2022年6月)では準備中の段階にあり、2022年内の正式スタートを予定しています。

プレイヤーは、The Sandboxで使えるデジタルアセットをNFTの形で所有し、マーケットプレイスで売買したり、ゲーム内に実装したりすることができます。ゲームやアセットの配置は、仮想の土地「LAND」を購入することで可能になります。

Landの価格は時期や場所によって異なるものの、最低でも数十万はかかることもあり、クリエイティブな活動を主な目的としてLANDを所有するにはハードルが高い現状があります。LANDを貸し出して利益を得ている所有者もいますので、こうした動きが活発になれば、より多くの参加者を見込めるサービスとなるでしょう。

The Sandboxでは、Land上に構築したアクティビティの使用料金を徴収したり、作成したNFTをマーケットプレイスに出品したりすることで収入を得ます。ゲームやボクセルを手軽に作成するためのツールも提供されており、興味がある方はチェックしておくとよいでしょう。

サンドの特徴と価格推移

ここからは、The Sandbox内で使われる暗号通貨サンドについて解説します。

The Sandboxの取引で使用

サンドはイーサリアムの「ERC20」という規格で発行されている暗号通貨です。The Sandbox内で使用することを想定してつくられました。

The SandboxでLANDの売買が行われるとき、巨額のサンドが動きます。LANDの発行には上限があることから「デジタル不動産」と呼ぶこともあり、売買を繰り返すことで利益を上げる投資家もいます。そのほか、デジタルアセットの販売もサンドで行われます。

サンドを所有していると、運営方針の決定がなされる際の投票に参加できます。「流動性マイニング」という仕組みによりサンドを増やせますが、損益計算がやや複雑になるため、仕組みを十分に理解してから取り組むのがよいでしょう。

価格はThe Sandboxやメタバースの動向と直結

サンドの価格は、発行後しばらくの間はじりじりと値を上げていましたが、大きく跳ね上がったのは2021年10月から11月にかけてでした。上昇直前の価格が約87.5円、ピーク価格が約970円ですから、一ヶ月程度で10倍を超える急騰をみせました。

この上昇には、The Sandboxのアルファシーズンが始まったことに加え、大手IT企業「Facebook」が社名を「Meta」に変更し、それをきっかけとしてメタバースという言葉の認知度が一気に上がったことも影響しているとされます。

このように、サンドは暗号通貨市場全体の動きというより、メタバースやThe Sandboxの動向により価格が変動します。現状ではメタバースの中で先行する存在と言えますが、さまざまな大手企業が参入の意向を示すなど競争環境の激化が予想されるため、関連ニュースには目を光らせておきましょう。

執筆時点(2022年6月)では、国内ではコインチェックのみで購入が可能です。2022年内に予定されているThe Sandboxの正式リリース前後では価格が大きく動く可能性が高いため、取引にあたっては十分な注意が必要です。

終わりに

メタバースという言葉はよく聞くようになりましたが、その概念には曖昧な部分もあり、多くの人にとってイメージしづらい存在であるというのが正直なところです。

その中で、The Sandboxは暗号通貨サンドを活用したメタバースの準備を着実に進めており、業界をリードする取り組みの一つと言えます。The Sandboxの評価がさらに高まるようであれば、サンドの価格上昇も期待できそうです。

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