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ソラナ(SOL)とは。「イーサリアムキラー」と言われる暗号通貨の特徴や価格推移を解説

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)のためのプラットフォームとして開発されたブロックチェーン。その画期的な技術は、暗号通貨にとどまらずさまざまなサービスを運用するプラットフォームへと進化を遂げました。

NFTやDefiといったサービスが利用できるブロックチェーンとして真っ先に名前が上がるのはイーサリアムですが、それ以外にもいくつかのブロックチェーンが成長し、ユーザーに受け入れられつつあります。

そのひとつが今回紹介する「ソラナ」です。ソラナとはどんなブロックチェーンなのか、特徴や直近の価格推移を解説します。

ソラナとは

まずは、ソラナの主な特徴を解説します。

誕生から1年弱で急成長

ソラナは2020年4月に誕生したばかりの新しいブロックチェーンです。NFTやDefiといった分散型アプリ(Dapps)を運営するプラットフォームとして開発が進められました。ソラナで使われる通貨をソル(SOL)と言いますが、まとめてソラナと呼ばれることも少なくありません。

イメージとしてはイーサリアムに似通っているものの、後ほど紹介する独自の取引承認システムの導入により、イーサリアムと比べて圧倒的に安い取引手数料と処理スピードを実現しました。1秒間に処理できる取引の数は、イーサリアムが15件ほどであるのに対してソラナは5万件ほどとされます。

イーサリアムが取引量の増加による処理の遅延や手数料高騰の問題(スケーラビリティ問題)に悩む中でソラナへの支持が集まり、「イーサリアムキラー」の代表格へと成長しました。執筆時点(2022年6月)で暗号通貨の実力を示す時価総額は9位に位置します。

PoHの採用で取引の処理を爆速化

ブロックチェーンには、取引を承認するためのシステムが組み込まれています。大きく分けると2通りあり、ビットコインなどが採用する「Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク、PoW)」と、イーサリアムが移行を進める「Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク、PoS)」です。

それに対してソラナが採用するのが、「Proof of History(プルーフ・オブ・ヒストリー、PoH)」と呼ばれる独自のプロセスです。プルーフ・オブ・ヒストリーでは、取引が特定の時間に行われたことを証明する履歴を残すことで取引の正当性を証明します。

このとき、他の取引承認システムのように各ノード(取引を証明する際に使う端末)の間で通信が行われないため、取引の処理がスピーディーに行われるのです。ブロックチェーンにおいて、取引の処理が速いことと手数料が安いことはほぼ同義であり、それがソラナの使い勝手の良さにつながっています。

メインのブロックチェーンでこれだけスムーズな処理が可能であるため、取引を別枠で処理してメインのブロックチェーンの混雑解消を図る「レイヤー2ソリューション」も必要ないとされます。レイヤー2ソリューションはしばしば脆弱性や不自由さが指摘されており、メインのブロックチェーンだけで処理できるのはポジティブな要素です。

ステーキングで増やすこともできる

ステーキングは主にプルーフ・オブ・ステークにおいて採用される取引の承認システムです。暗号通貨の保有量などに応じて取引が承認できる確率が上がり、成功した際には暗号通貨が付与されます。

プルーフ・オブ・ワークでは、マイニングと呼ばれる取引の承認作業を行うために高性能のマシンを使う必要があり、近年は個人レベルで参加するのが難しくなりつつああります。それに加え、環境意識の高まりから大量の電力を消費することが問題視されるようになりました。

ステーキングにマシンのパワーはほとんど関係なく、プルーフ・オブ・ワークと比べてスムーズに取引を処理できることから、イーサリアムが2022年内の移行を進めるなど採用例が増えています。

ソラナはプルーフ・オブ・ステークではないものの、ステーキングの仕組みを取り入れることにより保有することのメリットをユーザーに与えます。

他のブロックチェーンとの連携

異なるブロックチェーンは相互に接続することはできませんが、ソラナは「インターオペラビリティ(相互運用)」戦略を打ち出し、他のプロックチェーンの暗号通貨をソラナに受け入れたり、あるいはソラナを他のプロックチェーンに受け入れてもらう取り組みを進めています。

一般に「ブリッジ機能」とも呼ばれるこの取り組みが進めば、ユーザーは暗号通貨やNFTといった資産を持ち運べるようになり、利便性は大きく向上します。執筆時点ではイーサリアムとのブリッジが可能であり、取引処理が速いソラナに処理が分散することは、スケーラビリティ問題に悩むイーサリアムにとってもメリットがあることとされます。

ソラナの価格推移

2020年4月に誕生したソラナは、2021年に入るとNFTとやDefiのブームに乗る形で急上昇を果たしました。5月に暗号通貨市場の活況を受けて高値をつけた後は一旦低迷しますが、8月に入ると再び上昇を開始し、11月にはそれまでの高値を大幅に更新する約3万円の価格をつけました。

それ以降は、暗号通貨市場の低迷もあり価格が下落し、執筆時点では約5,000円で推移します。とはいえ、「Walk to Earn(歩いて稼ぐ)」で注目を集める「STEPN」などソラナで展開される注目のプロジェクトは多く、期待値の高い暗号通貨の一つと言えるでしょう。

終わりに

ソラナはNFTやDefi、ゲームなどブロックチェーン上で急成長を見せるサービスをより快適に利用するために開発されたブロックチェーンです。

取引を処理するスピードや手数料の安さが高く評価されて急成長し、イーサリアムキラーと呼ばれるまでになりました。日本の暗号通貨取引所では、2022年に入ってLiquid by FTXで取引が可能になったばかりで注目度は低いかもしれませんが、さらなる成長が期待されるブロックチェーン・暗号通貨です。

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