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ユニスワップ(ユニ)とは。分散型取引所の仕組みやユニの価格推移を解説

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を売買するとき、日本ではコインチェックやビットフライヤーといった暗号通貨取引所を利用することが多いでしょう。海外であればバイナンスやコインベース、FTXなども有名です。

一方でそれらの取引所は企業によって運営されており、国外のサービスは利用できなかったり、少なくない取引手数料が徴収されたりするなど、ブロックチェーンの理想とは乖離する部分もあります。

今回紹介するユニスワップとユニは、DEXと呼ばれる分散型取引所とそこで使われる暗号通貨です。ユニスワップの特徴やユニの使われ方、直近の価格推移を解説します。

ユニスワップ・ユニとは

まずは、ユニスワップ・ユニの特徴を解説します。

分散型取引所

ユニスワップは、UniswapLabsによって生み出された、イーサリアムのブロックチェーン上に構築された分散型取引所です。一般的な暗号通貨取引所は国や地域による制約がありますが、ユニスワップは世界のどこにいても、インターネット環境と端末さえあれば暗号通貨の取引が可能です。

ユニスワップで取引できるのは、ERC20と呼ばれる、イーサリアムに定められた規格に沿って発行された暗号通貨です。時価総額2位を誇るイーサや、ステーブルコインのUSDコインにDAI、ミームコインの柴犬コインなど、多くの暗号通貨の取引に対応します。

ユニ(UNI)は、ユニスワップ内で使われる暗号通貨です。「ガバナンストークン」と呼ばれ、ユニスワップで大きな変更や運営方針を諮る際の投票権として機能します。

1対1の取引

暗号通貨に限らず、株式や金などの取引では、オーダーブックと呼ばれる取引スタイルが採用されています。その商品の買い手と売り手がそれぞれ注文価格と数量を提示し、買い手が提示した価格のうち最も高い価格と、売り手が提示した最も安い価格が一致した時に注文が成立します。

ユニスワップはオーダーブックではなく、「自動マーケットメーカー(AMM)」と呼ばれる異なるアプローチを採用します。イーサリアムのブロックチェーンに備わる、「スマートコントラクト」と呼ばれる自動的にプログラムが実行される仕組みを利用し、売り手と買い手の1対1で取引が完了します。

ユニスワップを利用したいユーザーはまず、「流動性プール」に自身の保有する暗号通貨を提供します。これによって報酬が付与されるとともに、ユニスワップが使えるようになります。流動性プールは、暗号通貨のペアごとに用意されます。

価格調整のメカニズム

AMMでは取引に介在する第三者が存在しないため、取引価格が一時的に市場価格と離れることもありますが、投資家の自発的な投資行動によりこれが解消されるメカニズムになっています。もしユニスワップでの販売価格が市場価格を下回るとき、ユニスワップで安く買い、外部の取引所で高く売ることで、投資家は利益を上げることができます。

いわゆる裁定取引(アービトラージ)と呼ばれる方法ですが、これによって需給のバランスが整い、やがてユニスワップ内の価格と市場価格は近づいていきます。一般的な市場では機関投資家が取り組むことが大きいこの取引手法を、ユニスワップでは個人レベルで実現できます。

このシステムが機能するには、十分な流動性が必要です。流動性とは取引可能な対象商品、この場合で言えば暗号通貨が十分に用意されていることが欠かせません。そこでユニスワップでは、先に自身の暗号通貨を流動性プールに提供することを義務付けているのです。

流動性を提供することで報酬が与えられるこの仕組みは「イールドファーミング」と呼ばれ、銀行の利子のように預けているだけで受け取れることから、近年注目度が増しています。その一方、価格推移によっては必ずしも利益が出るわけではないことは理解しておきましょう。

ユニの価格推移

ユニの価格が上昇し始めたのは2021年1月です。暗号通貨市場全体の好調さを受けてのものであり、5月には約4,700円に達しました。半年足らずで約10倍もの価格上昇となり、そこにはユニスワップへの期待も含まれていたのでしょう。

その後は急激な下落もあり価格は落ち込みますが、7月に入り上昇基調に転じ、9月初めには約3,500円の価格をつけました。それ以降は暗号通貨市場の低迷もあり、2022年6月の執筆時点では約640円で推移します。

終わりに

ユニスワップが実現させた分散型取引所は、管理者をおかないことことが大きな特徴であるブロックチェーンの理想形といえる取引所なのかもしれません。

急成長する分散型取引所の中でユニスワップは頭ひとつ抜けた存在ですが、ライバルも増えてきているだけに、その動向を注視しておきましょう。

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