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クレイトンとは。メタバースを重視するブロックチェーン・暗号通貨の特徴や価格推移を解説

スマートフォンにおけるメッセージのやり取りは、SMSではなくアプリを利用するという方も多いことでしょう。日本のメッセージアプリはLINEが大きなシェアを占めていますが、国や地域によってさまざまなアプリが利用されています。

今回紹介するクレイトン(KLAY)は、韓国で人気のメッセージアプリであるカカオトークの運営会社が立ち上げたブロックチェーン・暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)です。クレイトンの特徴や直近の価格推移を解説します。

クレイトンとは

まずは、クレイトンについて解説します。

すべての人にメタバースを

2019年にクレイトンを立ち上げたカカオ社は、メッセージアプリのカカオトークや漫画アプリのビッコマなどで知られる企業です。開発を担ったのは、グループ会社のGround Xです。

ブロックチェーンのメタバースをすべての人に届けることを目標に掲げており、メタバースを作りたい人、メタバース内で働きたい人、メタバースで遊びたい人などすべての人のためのオープンソースのブロックチェーンであるとしています。

メタバースとは、アバターを介してコミュニケーションやゲーム、ショッピングなどの体験ができる仮想空間のこと。メタバースに明確な定義はありませんが、近年ではブロックチェーンの技術を活用しようとする動きが活発になっています。

メタバースの開発パッケージを提供

クレイトンでは、ブロックチェーンがメタバースにとって重要な要素になるとしつつ、ブロックチェーン技術はいまだ発展途上であり、開発のハードルが高いと指摘します。そこで、メタバースの開発者がブロックチェーンをスムーズに取り入れられるよう、すべてをパッケージ化して提供します。

レイヤー2ソリューションやスマートコントラクト、ウォレット、ブリッジ機能などを一括で提供することにより、ブロックチェーンの複雑さが開発者の願望を妨げることはないとしています。

イーサリアムとの同等性

クレイトンでは、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)の仕様を採用することにより、多くのアプリケーションがイーサリアムとクレイトンでほぼ変更することなく動くようになることを計画しています。

イーサリアムはブロックチェーンにおけるスマートコントラクトの先駆けであり、アプリケーションの規模で他を圧倒するシェアを誇ります。そのイーサリアムのアプリケーションがほぼそのまま利用できることは、クレイトンの成長にとって大きな意味があります。

スケーラビリティ問題への対策

ビットコインやイーサリアムでは、利用者の増加に伴いネットワークに混雑が発生し、取引の処理が遅延したり手数料が高騰したりするスケーラビリティ問題が大きな課題となっています。

クレイトンでは、エコシステムが成長してもパフォーマンスを維持できるよう、「ハブ&スポークモデル」と呼ばれる手法を採用しています。拠点となるハブと、そこから伸びるスポークによってネットワークが構成され、情報を効率よく伝達できる方法とされます。

個々のアプリケーションに合わせて要件を調整でき、他のレイヤー2ソリューションと同様に、高いセキュリティを得るためにメインチェーンに固定することも可能です。将来的には、エコシステムの参加者同士の相互運用を可能にするブリッジ機能の実装などを予定しています。

充実のエコシステム

クレイトンのエコシステムには、すでに多くの企業やプロジェクトが参加しています。DEX(分散型取引所)やDefi(分散型金融)といった金融サービスから、ゲーム、NFT、ウォレットやブリッジに至るるまで、ブロックチェーンでできることは一通り整っています。

ガバナンス評議会には、カカオ関連会社のほか、ゲーム会社のNetmarble、電機メーカーのLG、最大手取引所のバイナンスなどが集まり、クレイトンの運営方針などを策定しています。将来的には、ガバナンス評議会の30%をDAOとしユーザーの意見を反映しやすくするほか、最大人数を増やしネットワークの分散化を図る予定です。

クレイトンの価格推移

2020年に市場での取引がスタートしたクレイトンの価格は、2021年2月から暗号通貨市場の強気ムードに乗る形で上昇を始めました。3月には、過去最高値となる約470円を記録しています。

その後は下落しほぼ上昇前の価格に戻しますが、7月以降に反転し約200円を天井にしばらく上下しました。2022年に入ってからは市場環境が悪化したことに引きづられる形で価格を落とし、2022年9月の執筆時点では約32円で推移します。

終わりに

クレイトンはメッセージアプリで有名なカカオが開発したブロックチェーンおよび暗号通貨です。開発者にメタバースが構築しやすくなるパッケージを提供しており、ここからどんなメタバースが生まれるのか注目されます。

日本の暗号通貨取引所でも、ビットポイントが2022年8月より取引に対応しました。この機会に、クレイトンの世界に触れてみるのもよいのではないでしょうか。

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