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フローとは。NFTで注目を集めるブロックチェーン・暗号通貨の特徴や価格推移を解説

ブロックチェーンは誕生以降、暗号通貨の運営基盤からNFTやDefiといったアプリケーションサービスを展開するプラットフォームへと進化を遂げました。

中でも、デジタルコンテンツ所有の新しい形として注目されるNFTは、一部コンテンツに途方もない高値がつくなどのニュースが報じられ、興味をもった方も多いのではないでしょうか。

今回紹介するフロー(FLOW)は、そんなNFTブームを牽引する暗号通貨・ブロックチェーンのひとつです。ゲーム分野にも強いとされるフローの特徴や直近の価格推移を解説します。

フローとは

まずは、フローの特徴を解説します。

人気NFTゲームの開発元によるブロックチェーン

フローは開発者に優しいブロックチェーンであり、新しい時代のゲームやアプリ、およびそれらを支えるデジタル資産のプラットフォームとして設計されました。独自のシステム設計により、取引速度の高速化や他利用のデータ処理を可能にするとしています。

フローのアプリケーションでは、ユーザーが自分自身のデータを管理できるようにし、世界のどこからでもアクセス可能なデジタル資産を作成するオープンエコノミーを構築することができるとしています。これは、特定の管理者が資産やデータを管理する現代のインターネット環境からの脱却を目指す「Web3」の動きと言えます。

開発元の「Dapper labs」は、NFTゲームの先駆けとも言える「CryptoKitties」を開発したことで知られます。フローを立ち上げてからは、NFTトレーディングカード「NBA Top Shot」をリリースし、こちらも大きな話題を集めました。

シャーディングを採用せずスケーラビリティ問題を解決

近年のブロックチェーンでは、取引処理に時間がかかったり、手数料が高騰したりする「スケーラビリティ問題」が大きな話題となっています。特に多くのアプリケーションが集まるイーサリアムではその傾向が顕著であり、他のブロックチェーンにサービスを移行する動きもあります。

そこで注目されているのが、「シャーディング」と呼ばれる技術です。取引の検証を行う「バリデーター」をグループに分け、ひとつのブロックをみんなで検証するのではなく、一部データのみを検証することにより、多数の取引データを同時並行で処理できるようにする仕組みです。

シャーディングは「ニアプロトコル」などで採用されており、イーサリアムでも「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」移行を主な内容とするアップデートでの導入が予定されています。

一方、フローではそれとは異なるアプローチを取ります。バリデーターの役割を分担する点では同じですが、取引データ単位ではなく検証の段階ごとに分担します。フローの開発チームは、シャーディングは取引データが断片化されるため、アプリケーション構築の手間が増え開発者に負担をかけると主張しています。

開発者第一の姿勢

シャーディングを採用しなかったことも含め、フローの根底にあるのは開発者第一の姿勢です。フローで使用されるプログラミング言語「ケイデンス」は、リソース志向プログラミングと呼ばれる新しい発想の言語です。

従来のブロックチェーンのプログラミング言語では、誰がデジタル資産を保有しているかを台帳に記録しています。所有権を書き換えたり、誤って削除されたりしないよう、コードを入念にチェックする作業が欠かせないため、実装までに多大な時間と労力がかかります。

ケイデンスでは、デジタル資産がどこに存在してるかを記録します。それぞれのアカウントが、自分しかアクセスできないストレージを所有し、そこにデジタル資産を保管します。こうすることで、個々の資産を改ざんしたり、外部から手を加えたりすることはできなくなります。

コードで権限を指定する必要がないため、例えばNFTを安全に貸し出すといった機能を容易に実装することができます。コードがシンプルであれば思わぬエラーが起こる可能性も低くなり、開発者はより安心して機能の充実や改善に取り組むことができます。

フローの価格推移

フローはリリース直後の2021年3月から4月にかけて急上昇を記録し、最高値の約4,250円をつけました。暗号通貨市場全体の活況に加え、NBA Top Shotのブロックチェーンであることも理由でしょう。

それ以降は価格を下げ落ち着いた値動きとなりますが、6月を底値に上昇をスタート。8月終わりには約3,000円まで価格を戻しました。その後は期待感が一服したことや暗号通貨市場の低迷を受け、2022年7月の執筆時点では約220円で推移します。

終わりに

フローは人気プロジェクトを抱えるブロックチェーン・暗号通貨であり、ユーザーの高い関心を集めています。開発者に優しいシステム設計が評価されれば、より多くのプロジェクトが集う場になることでしょう。

2022年7月の執筆時点では日本の暗号通貨取引所では取引できませんが、NFTゲームやトレーディングカードに興味がある方はチェックしておきたいブロックチェーン・暗号通貨です。

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