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イーサリアムクラシックとは。成り立ちやイーサリアムとの違い、価格推移を解説

暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)を運用するプラットフォームとして開発されたブロックチェーンを、NFTやDefiといったサービスにも活用できるものへと進化させたイーサリアム。

そんなイーサリアムと同じ名前を冠する「イーサリアムクラシック」というコインがあります。本記事では、イーサリアムクラシック誕生の経緯やイーサリアムとの違い、価格推移などを解説します。

イーサリアムクラシックの誕生

まずは、イーサリアムクラシックが誕生した経緯を解説します。

初期イーサリアムを揺るがした事件

イーサリアムクラシックが誕生したのは、初期のイーサリアムを揺るがした「THE DAO事件」がきっかけでした。

「THE DAO」は、イーサリアムのブロックチェーン上に分散型投資のプラットフォームを構築することを目標とした組織のこと。投資先を参加者の投票で決めたり、利益を「DAO」というトークン(暗号通貨)で配布するなど、従来の金融サービスとは異なる特徴を打ち出し、ICOを利用して多額の資金調達に成功していました。

ところが2016年、THE DAOのプログラムの脆弱性を突いたハッカーにより、日本円にして約50億円の資金が流出してしまいます。これがTHE DAO事件です。事件の犯人は執筆時点(2022年5月)でも判明していませんが、経済メディア「Forbes」は2022年2月、実名を上げる形で犯人を推定する記事を掲載しています。

ハッキング問題への対処から分裂

事件を起こしたハッカーは、DAOの運営方針に同意できない場合に資金を移動できる「スプリット」と呼ばれる機能を悪用しました。しかし皮肉なことに、スプリットされた資金は一定期間移動できない仕組みになっており、ハッカー自身もすぐには自分のものにすることはできなかったのです。

猶予とも言えるこの期間に、イーサリアムのコミュニティでは事件にどう対処するか議論が行われました。その結果、新たなブロックチェーンに分岐することによりハッキング攻撃をなかったことにするハードフォークを行うことで大筋の議論はまとまりました。

こうしてイーサリアム本体は新しいブロックチェーンに移りますが、これに納得をしない人もいました。いくらハッキング攻撃にあったとはいえ、それを特定のメンバーの判断によりなかったことにするのは、非中央集権の理想から反するのではないかとの主張です。

そうした人たちが従来のイーサリアムのブロックチェーンを受け継ぎ、イーサリアムクラシックを立ち上げました。通貨単位は「ETC」です。執筆時点の時価総額は30位付近に位置しており、一定の影響力があると言えるでしょう。

イーサリアムクラシックの特徴

元々が同じブロックチェーンであるため、イーサリアムとイーサリアムクラシックの基本的な部分に大きな違いはありませんが、今後はかなり異なる道をたどることになるかもしれません。

PoWを維持

イーサリアムクラシックが取引の承認方法として採用しているのは「Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク、PoW)」です。プルーフ・オブ・ワークでは、「マイナー」と呼ばれる人が大量の計算作業(マイニング)をもって暗号通貨の取引の承認を行い、その報酬として暗号通貨が与えられます。

マイニング報酬をより多く得るには高性能なマシンが必要であり、近年ではマイニングによる電力消費が環境に負荷を与えていると批判する声が強まっています。イーサリアムは2022年内により環境負荷の少ない「Proof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク、PoS)」への移行を計画していますが、イーサリアムクラシックでは今のところその予定はありません。

IoT重視の開発スタンス

イーサリアムは得意とするスマートコントラクト(第三者を介することなく取引を完結させる仕組み)でNFTやDefiといったサービスが展開され存在感が増しています。

イーサリアムクラシックも仕組み上はスマートコントラクトを得意としますが、IoT分野をより重視する方針を打ち出しています。IoTは「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されます。家電や家具などあらゆるモノがインターネットにつながり動きを制御できるようになることを表す仕組みのことで、「スマートスピーカー」はその代表例です。

特定のサーバーを中心に運用する中央集権的なIoTでは、一箇所でサーバートラブルが発生したときにさまざまなシステムが一斉にダウンするリスクがあります。分散管理を特徴とするブロックチェーンでは、ひとつのサーバーでトラブルがあっても、それが全体に影響を及ぼすことはまずありません。

暗号化技術によりセキュリティも格段に向上すると期待され、IoT社会の進展における有力な技術として注目されています。もしこの分野でイーサリアムクラシックが存在感を示すことができれば、価格の大きな上昇を期待できるでしょう。

イーサリアムクラシックの価格推移

イーサリアムクラシックの価格は、おおむね暗号通貨市場全体の値動きに近い推移をしています。2021年5月には、市場の活況を受けて15,000円弱にまで上昇しました。それ以降は市場の状況に合わせて下落し、執筆時点では3,000円をやや上回る価格で推移します。

2020年8月には、不正な取引が承認される「51%攻撃」を受けていますが、価格にはそれほど大きな影響を与えませんでした。取引の承認時間を伸ばすなどの対応が迅速に取られたことも功を奏したのかもしれません。

プルーフ・オブ・ワークを採用する暗号通貨では、市場規模が小さい場合に特定のマイナーが承認作業を独占する状態が生まれやすいリスクがあります。51%攻撃が頻発するとその暗号通貨の信頼性は大きく低下しますので、イーサリアムクラシックに限らず注意する必要があるでしょう。

終わりに

ブロックチェーンの分岐をきっかけに誕生したイーサリアムクラシックは、イーサリアムの本家とも言うべき存在です。時価総額ではイーサリアムに大きく引き離されていますが、IoT対応の進展次第では今後の飛躍も期待される暗号通貨の一つです。

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