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シータとは。動画配信の利便性を高めるブロックチェーン・暗号通貨の特徴や価格推移を解説

今や動画メディアは、世代を問わずテレビを超える存在感を示しつつあります。ライブ配信を中心に行う動画クリエイターも多く、その人気は留まるところを知りません。

動画メディアにとって重要なのは、クリエイターの創意工夫はもちろんのこと、膨大な配信や視聴に耐える強固なネットワークです。頻繁に視聴が途切れたり、画質がひどく劣ったりするプラットフォームには、配信者も視聴者も集まりません。

今回紹介するシータ(THETA)は、ブロックチェーンの技術を活かした配信プラットフォームの構築を進めるブロックチェーン・暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)です。主な特徴や直近の価格推移を解説します。

シータとは

まずは、シータの特徴を解説します。

メディアとエンターテインメントに特化

シータネットワークは、メディアとエンターテインメントに特化したネットワークとして立ち上げられました。支払いや報酬、スマートコントラクト機能をブロックチェーンで提供し、画像や動画などのメディアの保存や配信を担う「エッジネットワーク」とあわせて、シータネットワークを構成します。

シータは分散型のYouTubeやTwitch(いずれも動画配信プラットフォーム)ではなく、Web3時代のビデオストリーミングおよびメディアエンターテインメントプラットフォームの基盤となる分散型ストレージ、配信インフラを目指すとしています。

エッジネットワークは、2022年2月時点で13万を超えるノードに成長しました。エッジネットワークで提供されるAPI(アプリケーション開発を容易にするための仕様)を活用することで、プラットフォームを介さずに任意のサイトやアプリケーションに動画を公開したり、手軽にライブ配信を行ったりできます。

従来の動画プラットフォームのように特定のサーバーにアクセスするのではなく、P2P方式で機器同士を直接つなぐことにより、回線の混雑を回避できたり、障害に強かったりする特徴があります。

セキュリティと速度、環境にも優しいシステム

ブロックチェーンの取引承認システムは、ビットコインが採用する「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」と、イーサリアムが移行を進める「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」が主流ですが、シータのブロックチェーンでは、メディアやエンターテインメント業界で使いやすいよう、ゼロから設計されました。

「BFTコンセンサス」と呼ぶその仕組みは、20~30のエンタープライズ・バリデータノードからなる委員会と、数千のコミュニティ運営ガーディアンノードの2層を組み合わせています。

バリデーターノードは、新しいブロックを生成したり検証したりする役割を担うノードで、Googleやソニー・ヨーロッパ、サムスンといった大企業が名を連ねます。ガーディアンノードは、悪意があったり機能していなかったりするバリデーターノードを監視する役割を担います。

バリデーターノードだけでも、BNBチェーンやSolana、PolygonといったPoSを採用しているチェーンと同等のセキュリティを提供できているとし、それに数千のガーディアンノードが加わることで、より強固なセキュリティを実現しています。

セキュリティだけではなく、1秒間に1,000件の取引データを処理できる点や、カーボンフットプリントはほぼゼロである点をアピールしています。ちなみに、ブロックチェーン上のアプリケーション展開でトップを走るイーサリアムの処理能力は、2.0アップデート前の段階で最大15件程度とされます。

イーサリアムとの互換性

シータのブロックチェーンは、スマートコントラクトをサポートしています。スマートコントラクトとは、契約を自動で完結させる仕組みのこと。分散管理がなされているブロックチェーン上でアプリケーションを展開する上で必要不可欠なシステムのひとつです。

これにより、デジタル化したアイテム(NFT)の所有権の保証、新しい投げ銭システムの導入、より透明性のあるロイヤリティ配分が可能になるとしています。

シータは、イーサリアム上で新しい暗号通貨を発行するための規格「ERC-20」に基づいて構築されているため、メタマスクなどのイーサリアム対応ウォレットが使えたりするなど、使い勝手の良さも大きな魅力です。

さらに、EVM(イーサリアム仮想マシン)と互換性があるのも注目に値します。分かりやすく言えば、イーサリアムで展開されているアプリケーションをほぼそのままシータのブロックチェーンに移行できる仕組みが実装されているのです。

シータの価格推移

シータは誕生から2年ほどは10円前後で推移してきましたが、2020年半ば頃よりじわじわと上昇を始めました。大きな上昇をみせたのは2021年に入ってからであり、暗号通貨市場の強気ムードに乗る形で、4月には約1,550円の最高値を記録しました。

その後はじわじわと値を下げ、2022年8月の執筆時点で約190円で推移します。暗号通貨市場全体の低迷に引っ張られる形になっており、ロードマップに沿った着実なアップデートにより、上向きのトレンドを回復させたいところです。

終わりに

シータは、メディアとエンターテインメントに特化したブロックチェーンのプラットフォームです。急成長のさなかにある動画サービスとブロックチェーンがどう結びついていくのか注目されます。

2022年7月の執筆時点で日本の暗号通貨取引所では売買できませんが、メッセージアプリを手がけるLINEのグループ会社と提携するなど日本での展開にも意欲を示しているだけに、今後に期待したい暗号通貨のひとつです。

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