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クロノスとは。取引所が発行する暗号通貨の特徴や価格推移を解説

世界には多種多様な暗号通貨取引所があり、日本の取引所では利用できない魅力的なサービスを展開している例が数多くあります。

今回紹介する「クロノス(CRO)」は、大手取引所「Crypto.com」が発行する暗号通貨(仮想通貨、暗号資産)です。クロノスやそれを発行するCrypto.comの特徴、クロノスの価格推移を解説します。

Crypto.comとは

まずは、Crypto.comについて解説します。

多様なサービスを展開

Crypto.comは、2016年に創業した暗号通貨取引所です。暗号通貨によって分散管理が進んだインターネット環境「Web3」の実現を目指しており、誰にでも公平で、自分の資産やデータは自分で管理する権利があると主張します。

業種を超えたパートナーシップ展開を積極的に行っており、サッカーのワールドカップカタール大会、格闘技団体「UFC」、フランスサッカーの強豪「パリ・サンジェルマン」などもその一員です。

Crypto.comでは、暗号通貨の取引はもちろんのこと、さまざまなブロックチェーンサービスを提供します。VISAと提携しクレジットカードを発行したり、Defiが簡単に利用できるウォレット、NFT、スワップといった、暗号通貨やブロックチェーンを利用する上で欲しいサービスを一元的に提供したりしています。

日本からの利用は推奨できない

大変魅力的に見えるCrypto.comですが、日本からの利用は推奨することはできません。日本の金融庁は、日本国内でサービスを行う旨を届け出た暗号通貨取引所を利用するよう強く求めており、Crypto.comはそれに該当しないからです。

ユーザーの利用自体が禁じられているわけではないものの、仮にトラブルが発生しても日本の法令の対象外となる可能性があるため、利用に際しては自己責任が強く求められます。

クロノスとは

ここからは、クロノスについて解説します。

Crypto.comの基軸通貨

クロノスは、Crypto.comによって発行される暗号通貨です。2022年になって、それまで「Crypto.com coin」としていた名称をクロノスに変更しました。名称のみの変更であり機能面は同一です。

当初はイーサリアムの規格「ERC-20」で発行されましたが、後に独自のブロックチェーン「Crypto.orgチェーン」に移行しました。Crypto.orgチェーンは、高速で低コストな取引処理で支払いやDefi、NFTなどの利用に適しているとしています。

Crypto.comのサービスにおいて基軸通貨として機能しており、取引所にステーキング(預け入れ)をして流動性を提供することで、ステーキング額に応じて報酬を受け取れたり、手数料が軽減されたりするメリットがあります。

EVM互換のサイドチェーン

Crypto.orgチェーンには、「クロノスチェーン」と呼ばれるEVM互換のサイドチェーンがあります。EVMとは「イーサリアム仮想マシン」のことで、イーサリアムのスマートコントラクトにおいて根幹となる仕組みの一つです。

EVM互換性があることで、イーサリアム上で展開されているアプリケーションをほぼそのまま、別のブロックチェーンに移行することができます。

イーサリアムでは、取引処理が遅れたり手数料が高くなったりする「スケーラビリティ」問題が開発者や利用者の頭を悩ませていますが、アプリケーションの機能を維持したまま、より高速で低コストなクロノスチェーンに移行できるのは、開発者にもユーザーにも大きなメリットがあります。

クロノスの価格推移

クロノスの価格は、2021年以降大きく動くようになりました。まずは2021年2月から上昇を始め、3~4月にかけて25円近辺を高値に推移しました。その後は下落しますがすぐに盛り返し、6月下旬から10月下旬にかけてじわじわと上昇しました。

そして10月後半、突如として大きな上昇を始めます。11月後半には100円を超える最高値を記録しました。この動きは、Facebookがメタと改名したことをきっかけにメタバースへの注目度が一気に上がり、関連銘柄を中心に広く買いが集まった時期と重なります。

その後は下落し、2022年4月頃までは50円を前後した水準での取引が続きましたが、5月に入って急落。2022年7月の執筆時点では、約17円で推移します。

終わりに

暗号通貨取引所で使われる暗号通貨のクロノスは、取引所の盛り上がりが通貨としての価値に直結します。取引の速さや手数料の安さが評価されサービスがさらに充実するようであれば、さらなる価格の上昇も期待できそうです。

取引所、暗号通貨ともに日本から利用することは推奨できず自己責任が強く求められますが、興味深いサービスも多いだけに気になる方はチェックしておくとよいでしょう。

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